意外と知らない?七福神

おはようございます。

今日は七福神についてお話させていただきます。

それぞれの名前はわかるけど…と、今更聞けない方も
いらっしゃると思うのでご説明させていただきます。

”恵比寿(えびす)”

七福神の中で唯一日本古来の神様です。
えべっさん、えびっさん、おべっさんとも呼ばれますね。
海の向こうから幸せをもたらす神様とも言われており
鯛と釣竿を持っていて、この姿から
「釣りして網せず」すなわち「暴利を貧らない」ということで
”商売繁盛の神様”とされています。

”蛭子”と書かれることもございますが、
イザナギ・イザナミの子で3歳になっても体に障害があり
立つことすらできなかったので海に流され行方不明になったが
浜に流れつき西宮神社の祭神になったと伝えられているのが
蛭子(ヒルコ)大神ですが恵比寿様と同じで
海の彼方からやってくるイメージがあるので
同一視され”蛭子”とも書かれます。

”大黒天(だいこくてん)”

インド出身で「マハーカーラ」というヒンズー教のの神様が
源流とされています。
マハー・・・偉大
カーラ・・・黒あるいは時
という意味がありそこから大黒天と名付けられています。

戦闘や破壊を司る神で地と天の化身でもあるので
福をもたらす神様と言われています。
その神様が中国に渡り日本に伝わって台所の神様になりました。

姿は小槌を持ち米俵に乗っている姿から
豊作の神様でもあります。

”毘沙門天(びしゃもんてん)”

こちらもインドの神様です。
軍神「クーベラ」と呼ばれ仏教の四天王であり北方を護る神とされ
多聞天とも呼ばれています。

姿は鎧甲をまとい右手に槍、左手に宝塔を持っているので
戦勝の神様と言われています。
仏法を守ることから守護神としても祀られています。

”弁才天(べんざいてん)”

インド出身でヒンズー教の河川を護る神様です。
琵琶を持っている姿が特徴的で川の流れのイメージが音楽を思わせたのか
音楽の神様と言われ音楽=学芸・学問で
学問の神様となりました。
財福をもたらしてほしいというところから「才=財」で
弁財天とも書かれています。

”福禄寿(ふくろくじゅ)”

中国の民間信仰の神様です。
道教での三徳(実の子供に恵まれる・財産・健康に長生き)を具現化したものです。
姿の特徴としては、低身長で白くて長い髭を生やしており、頭がとても長いです。
よく鶴を連れている絵なんかも見かけます。
手にしている杖には巻物がついており、そこには人々の寿命が書かれていると言われており
長寿の神様として祀られています。

福禄寿。この漢字には福神・禄神・寿神の三神を表すとも言われています。

”寿老人(じゅろうじん)”

日本では分けていますが、福禄寿様と同一視されている
同じく中国の長寿の神様です。

鹿を連れていて、その肉を食べれば二千歳の長寿が得られるといい
手には不死の霊薬を、手にした扇子は災難・厄除けをしてくれるといいます。

福禄寿と同一視されていたことから七福神から外され、
猩猩(しょうじょう)が入り、様々な説はありますが
また寿老人が七福神となったそうです。

”布袋(ほてい)”

唯一実際に実在する神様です。
本来の名前は釈契此(しゃくかいし)といい常に布の袋を持っていたことから
この俗称がつけられました。ちなみに布袋様が背負っていた袋を堪忍袋といいます。
”堪忍袋の緒が切れた”といいますが、よっぽどという事なので
とても布袋様は寛大で優しい方だったというのがわかります。

出身地も俗姓も不明ですが絵のように太鼓腹で歩き泊まっていたようです。
福福しい姿から福徳の神とされていました。
本来は中国の唐の時代の禅僧だったようです。

この7人の神様が宝船に乗っていると
とてもご利益がありそうですよね。
今までなんとなく七福神は知っていても
1人1人がなにを意味しているのかわからない方も
多いと思います。

これから七福神お見かけたら心の中で
あれが布袋様、これが毘沙門天様・・・など
少しでも意識していただければ嬉しいです。

高野

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