ルーマニアの葬送

おはようございます。

今日はヨーロッパにある
ルーマニアの葬送について
お話させていただきます。

ヨーロッパはほとんどがクリスチャンと
思われがちですがルーマニアには
「ルーマニア正教」というのがあります。

ルーマニア正教の葬送は
家の窓や扉を開け水が入っている瓶には
すべて蓋をします。

そして遺体を水で洗いますが
その水は人が近づかない所に捨てます。

遺体が男性の場合は髭を剃り、
女性の場合は髪をとかします。

両足をハンカチで結び、足を出口の方向に向け
テーブルにあおむけに寝かせ、
手にはキャンドルを持たせます。
そして部屋中の鏡を裏向きにします。

教会で鐘を鳴らし、周囲に伝えます。
鐘を合図に周囲は哀傷歌を歌います。
そのとき遺族は棺桶を用意します。
ルーマニアはドラキュラ発祥地なので
棺桶はドラキュラが寝床にするような
細長い五角形の形をしています。

故人が持つキャンドルに火を灯し、
3日間の長い通夜がはじまります。
多くの村人が参加し、ゲームなどをして
遺族の悲しみを和らげます。

葬儀は通夜の翌日に行います。
故人の最後の場面を話し、
教会の朗唱師が故人の立場になって
村人・家族みんなへお別れの歌を歌います。

参列者は全員弔いのパンを食べます。
このパンの形状はもこもことした
十字架を模っています。

外では悲しみを表現するように
車のサイドミラーにタオルをかけて
スピンしてタイヤスモークを起こします。

もし教会付近をたまたま通った場合は
車のライトを点灯させるのがルールだそう。

参列者は必ず教会まで来た道と
同じ道を通って帰らなくてはなりません。

なかなか日本とは違いましたね。

いかがでしたでしょうか。
お通夜の時、村中で遺族とゲームをして
笑わせたり喜ばせたりするのが
日本だと「不謹慎だ」と思う方が多いでしょうが
私はとても素敵だなと思いました。

また気になる葬儀の地域があったら
紹介していきたいと思います。

高野

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