おはようございます。
今日は寿陵(じゅりょう)について
お話させていただきます。
そもそも寿陵とは、古代中国から来た言葉で
遺骨がなく生前に建てるお墓のことを指します。
・・・寿・・・
”ジュ”と読むと長寿長命、命を長らえるという意味になり
”コトブキ”と読むと祝い事を意味します。
これら2つの意味を合わせ
人が長生きをすることはめでたいということを表します。
・・・陵・・・
”ミササギ””ハカ””リョウ”と読み
皇帝のお墓を意味します。
2つの意味をあわせて寿陵とは
長寿を願うめでたいお墓とされています。
また、一度死んでもまた新たに生まれ変われるようにとも考えられています。
なので生前にお墓を建てるのは決して縁起が悪いものではありません。
今現在、お墓を新しく建てる6~7割が寿陵だと言われています。
理由は
・子供に迷惑をかけたくない
・自分が入るものは自分で選びたい
・高齢化社会で墓地不足が深刻化しているから
が多く、今後も増えていくと予想されています。
自分が亡くなった後、子供に負担がかかるのではと思いがちですが
お墓を継ぐ際、相続税などの税金は
一切かかりませんのでご安心ください。
余談ですが、建墓し寿陵のお披露目の際には
祝儀袋を用いて表書きは”建碑祝”や”建立祝”などとします。
お墓に遺骨が納められていないため不祝儀ではありません。
呼ばれた側は不祝儀袋を使わないように、
呼んだ側ももし不祝儀袋でもらっても失礼だと勘違いしないように。
お墓は自分がのちに住む第2の家です。
デザインや墓地は子供や承継者の意見も
しっかり聞いて相談してからご検討ください。
高野