子供の頃の夢

私は幼い頃から電車の車掌になるのが夢でした。母の実家に行く時には必ず小田急線に乗って行
くのが楽しみでした。当時、小田急線に乗車の際には必ず一番後ろの車両に乗り、車掌の動作を
すべて初めから夢中に見ている事をよく覚えていました。車掌は必ず各駅名を伝えていたので、
新宿駅から箱根湯本方面と片瀬江ノ島方面の全駅名を一生懸命覚えていた事を思い出します。
そんな車掌のすべての行動の中で電車出発時の合図で「出発進行」の大きな掛け声と確認後の
発車合図の笛を吹く音とボタン一度押す音が今だに印象が残っています。そして、その
「出発進行」の掛け声が私の弟の名前で叫んでいるようにいつも聞こえていたのです。車掌も
大勢いますが私には皆同じように聞こえたので、どうして弟の名前で叫んでいるのか不思議に
思いました。ちなみに弟の名前は「しんご」です。(笑)今となっては良い思い出に過ぎません
が当時は必ず車掌になるんだと子供ながらに強く思っていたものです。夢は夢で終わりましたが、
お客様の為になる仕事として車掌も石材店も思いは同じだと言う事が今でも夢はいつまでも終わ
らずに続いていくんだと思う話でありました。

                           神奈川石材㈱ 営業 丹野

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